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News INTAconnection Trial Package OPC UAのサンプルフローの紹介

By ILC 永坂

Feb. 14, 2024, 6:09 p.m.

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本ポストは、INTAconnection Trial Packageで制御処理を作成する一助となるべく同梱されている、INTAconnection Editorで使用できるサンプルフローについて紹介いたします。

ここでは、OPC UAの値の送受信を行うサンプルフローについて紹介いたします。

サンプルフローの読込み方法とOPC UAのサンプルフローを動かすための環境構築方法は、本ポストのリプライで紹介しております。

このEditor上に描かれている内容(フロー)を「プログラム書込み」でConnected PLCに書き込むことにより、Connected PLCで演算や通信処理を動かすことができます。

OPC UAとは

OPC UAとは機器の種類やOSを問わず、セキュリティの担保された信頼性が高いデータ通信を行うためのオープンな国際標準規格です。

サーバとクライアントによる通信方式を採用しています。

OPC UA FunctionBoxでは、接続時に暗号化の方式やユーザ認証の設定を行います。

OPC UAのサンプルフローの内容

添付画像にOPC-UA_sample_flow.sbclを示します。ここでは接続の際のセキュリティモードは「None」、ユーザ認証は「Anonymous」とします。

1. Connect FunctionBoxの入力で指定したOPC-UAサーバと接続します。このとき、第二入力に設定されているURIの一部はIPアドレスが指定されています。このIPアドレスはINTAconnection Editorを起動する際に設定したIPアドレスに変更してください。ポート番号は、OPC UAサーバーを起動する際に設定したポート番号に変更してください。

例:opc.tcp://192.168.XX.XXX:52250

2. 接続中のOPC-UAサーバの「ns=2,s=SYSTEM.Tag1」ノードからINT型のデータを読み出します。nsは名前空間インデックスの数値を指し、sは識別子を指します。

3. 接続中のOPC-UAサーバの「ns=2,s=SYSTEM.Tag2」ノードに対してSTRING型のデータを書き込みます。

4. OPC UAサーバを起動してください。起動方法は後述の「OPC UAサーバ環境構築、タグの設定方法例」に記載しています。

5. プログラムの書込みを行ってください。

OPC UAサーバ環境構築、タグの設定方法例

サンプルフローで通信する相手先となるOPC-UAサーバをDeviceXPlorerで構築する方法を記載します。

1. https://www.faweb.net/download/download でDeviceXPlorerのデモ版をダウンロードして、インストールしてください。

2. DeviceXPlorerのプロジェクトエクスプローラーからプロジェクトを新規作成してください。

3. OPC UA Serverは[外部システム連携]-[OPC UAサーバー]-[OPC UA Server]の箇所を右クリックし、「プロパティ」をクリックしてダイアログを開いてください。

4. 「OPC UAサーバー使用」のチェックボックスを有効にしてください。

5. OPC UA Connect FunctionBoxでユーザ認証を「Anonymous」に設定して使用する場合は、「Anonymous接続の許可」のチェックボックスを有効にしてください。

6. DeviceXPlorerのプロジェクトエクスプローラーから[データソース]-[SYSTEM[メモリマップ]]-[SYSTEM]で表示される空白を右クリックし、[新規作成]-[タグ]を選択してください。

7. タグ名は「Tag1」を、データ型はSHORTを、属性はReadWriteを設定してください。

8. 手順6,7と同様の手順でTag2を追加します。データ型はStringを、属性はReadWriteを、サイズはINTAconnection EditorのOPC UA Write FunctionBoxから書き込む文字列のサイズより大きい数値を設定します。

DeviceXPlorerの画面上から[デバイスモニター]を選択し、CPLC側でReadデータの遷移が確認できます。

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