Details:
アンケート内容をCSVファイルにまとめて、それに対する平均、分散、標準偏差を出すフローを記述しました。
本フローの期待結果
INTAconnection Editorのモニタ機能から、以下の結果が確認できること。
①Var(変数) FunctionBox「average」に平均値が格納されている
②Var(変数) FunctionBox「Variance」に分散値が格納されている
③Var(変数) FunctionBox「Standard_Deviation」に標準偏差が格納されている
詳細は2枚目の添付画像を参照してください。
本フローの導入にあたって
・本投稿で紹介するフローは、Raspberry Piの実機を用意せずとも実行可能です。
・本投稿は、エミュレータソフトウェアのQEMUが既に準備されており、INTAconnection Trial Packageが使用できることを前提に導入手順を記載しています。QEMUの環境構築についてはこちら(https://station.ilc.co.jp/developer/community/26/)、「Windows PCでINTAconnection Trial Packageを利用できるようにするための手順」の投稿を参照してください。
・サンプルフロー(.sbcl)を添付しています。
サンプルフローをINTAconnection Editorに読み込む方法はこちら(https://station.ilc.co.jp/developer/community/16/)の「サンプルフローの添付と読込み方法」を参照してください。
CSVファイルの転送方法
本投稿ではCSVファイルをQEMU環境に転送するため、ファイル暗号化と転送を行うアプリケーション「WinSCP」を使用します。
1. WinSCPのリンク(https://winscp.net/eng/download.php)からダウンロードを行ってください。
2. ダウンロードされた「WinSCP-6.3.2-Setup.exe」を実行し、WinSCPをインストールしてください。
3. WinSCP.exeを実行してください。
4. 下記の画面が出てきたら、「新しいサイト」を押下して以下の設定を行ってください。
転送プロトコル:SCP
ホスト名:127.0.0.1
ポート番号:2222
ユーザ名/パスワード:QEMUの初回起動時に設定したユーザ名とパスワード
5. 画面下の「ログイン」を押してサーバに接続します。
6. パス「/etc/ConnectedPLC」の直下にCSVファイルを配置してください。
CSVファイルの準備はこれで完了です。
サブフロー化について
複数のFunctionBoxをまとめて1つのFunctionBoxとして扱うことをサブフロー化と言います。本サンプルフローでは値の加算、平均、データの個数のカウント、分散と標準偏差を求める処理を1つにまとめています。ここでは、複数のFunctionBoxをサブフロー化する手順を説明します。
1. 複数のFunctionBoxを、マウスのドラッグ等で選択状態にします。
2. FunctionBoxを選択状態にしたうえで、右上の三本線から「サブフロー」→「選択部分をサブフロー化」を選択してください。
これで処理を1つのFunctionBoxとし、INTAconnection Editorでの可読性を高めることができます。
CSVファイルについて
サンプルでのCSVファイルの内容は以下のとおりです。
Product_Name,Rating
AAA,1
AAA,2
AAA,3
AAA,4
AAA,5
AAA,4
AAA,3
AAA,2
AAA,1
AAA,3